ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

2014年W杯のこと

テーマ【逆転】


今年はサッカーのW杯が開かれる。ご存知の方も多いとは思うが、W杯は4年に一度行われていて、今回はロシアが開催国である。前回(2014年)はブラジルで行われた。振り返ると、前回大会の中では、グループリーグのスペインvsオランダが一番印象的だった。

この試合でオランダは守備的な5バックの布陣をとった。それでもスペインはジエゴ・コスタが獲得したPKをシャビ・アロンソが決めて先制。それでもオランダは一向に守備の布陣を崩さないため、攻撃のチャンスがほとんどなかったのだが、前半終了間際にファン・ペルシーのダイビングヘッドで同点に追いつく。このゴールは2014年大会のハイライトのひとつであっただろう。後半もスペインのペースで進んでいたのだが、一瞬のカウンターでロッベンが逆転ゴール。その後フリーキックからデ・フライがダメ押し。以降スペインは全く見せ場がなくなってしまい、ファン・ペルシーとロッベンがそれぞれ追加点を挙げて点差が広がり、1-5でスペインの逆転負けという結果に終わった。

スペインvsオランダは前々回(2010年)大会の決勝と同じカードで、この時はスペインがオランダを破って優勝した。2014年大会で再戦する際も、下馬評ではスペインの方が優勢であった。しかし、ブラジル大会ではオランダが見事な逆転劇を演じた。それも大差での勝利は誰も予想ができなかったであろう。大会初戦で大きくつまづいた前回覇者スペインは、次の試合でチリにも負けてしまい、まさかの予選敗退という結末で2014年大会の幕を閉じた。

これはある本で読んだのだが「たいていの場合、負けの原因というのは、相手ではなく、我々がつくって」いるとのことだ。スペインvsオランダの場合、おそらく実力ではスペインの方が上回っていただろう。それがワンチャンスでオランダが追いついてから、スペインは本来の実力を失い、相手の勢いに乗せられてしまった。勝負事では勝とうとしてはいけない代わりに、いかに負けないようにするかが大事なのかもしれない。

今年のロシア大会でもきっとエキサイティングな試合が数多く繰り広げられるだろう。むしろスリリングな展開を期待している自分もどこかいる。そして、できれば我らが日本代表にこそ、世界を驚かすような逆転劇の立役者となってもらいたい。

 

2018.05.06 T.Y.

 

次回はテーマ【明かり】


[ご報告]このGWは、以前「行きたいところはどこか」で書いた、スペイン巡礼へ行ってきました。その模様につきましては、ゆくゆく別の機会で紹介したいと思います。