ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

スリッパ

テーマ【スリッパ】

 

勤め先はメーカーだからか、安全にはことのほかうるさい。とは言うものの、工場で動いている馬鹿デカい機械に巻き込まれでもしたら命に関わるわけで、当然といえば当然だ。普段から考えられるリスクは除去または低減する必要がある。具体的に言うと、「手の届かない棚の上に物を置かない」、「階段を下るときは手すりを使う」、「スリッパを履かない」、などなど。今日の講釈は最後の例について。
考えてみればかなり危なっかしい履き物だ。爪先に引っ掛けるだけだから歩き方が変わってしまうし、ややもすると普通に歩いているだけで脱げる。中学時代によく「上履きの踵を潰すな」と言われたけれど、スリッパって最初から踵が潰れたようなデザインだ……
別にスリッパ自体を否定したいわけではない。歯医者に行ったらいつも履いてる(本題とは関係ないが子供の頃から歯医者には結構な頻度で通っている)し。ただ、足元に不安を残す履き物だとは思う。使うとすれば、例えば受付から診療台までだったり、診療台から受付までだったり、段差がない平和な場所であるべきだ。断じて工場/作業場でスリッパなど履いてはならん。と思っている。
以前仕事で訪れたとある作業場でスリッパを差し出されたことがあって、これにはこの場を借りて愚痴を言っておきたい。そりゃ、世間一般の常識に照らせばスリッパを履くなんて、普通のことだけど、僕らの常識ではありえない。重いものを運んだり、脚立に乗って高いところで作業をしたり、そういう場所で、そういう時にずっこけたら、笑い話じゃ済まない結果になることだってある。「安全第一」は頭のてっぺんからつま先まで、いや、頭に被るものから足に履くものまで気を使ってこそプロなのではないかと、メーカー勤務の労働者は思うのです。
というわけで、皆々様方、スリッパ着用は危険のすこぶる少ないところ。安心できるお家の中だけにしておくのがベスト。そして家の中でも例えば電球を替えるときやなんか、スリッパは脱いだ方が良いかもしれません。
 

2017.12.03 T.N.

 

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