ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

自分に告ぐ

テーマ【幼い頃】


この週末はフットサルの講習会に参加していた。選手のトレーニングを見学したり、時に選手のトレーニングを体験したりしながら、フットサルGKのプレーモデルと指導法について勉強させてもらった。思えば、私がサッカーを始めてからかれこれ15年以上が経つ。指導者という立場で、幼い頃の自分にどんなアドバイスができるか考えてみることにした。
まずは、一流のプレーにふれてほしい。プロの試合は最高のお手本だ。できればスタジアムに行って観戦してほしい。サッカーという競技はボールに触れる回数は少なく、むしろボールを持っていない時の動きの方が重要であったりする。それはテレビではなかなか映ってこないからだ。また、ライブの臨場感を肌で味わうのも大事な要素。気に入ったプレーはどんどん盗んで身につけて、自分の引き出しを増やしてほしい。
次に、周りの目を気にしないでプレーしてほしい。かつてはチームメイトやコーチ、親などの評価を気にしすぎていたため、ピッチの上でも常に萎縮していた。往々にして身内からの意見はネガティブな要素に偏りがちになる。一方でトップレベルのコーチは、いいところを見つけて褒めるのが非常にうまい。成功体験を積み重ねていけば向上心も生まれて、自ずとうまくなっていく。オープンマインドで、リスクを恐れずにトライすることの方が重要だ。
もうひとつ、個人練習に最も時間を割いてほしい。サッカーはチームスポーツといえど、最後に頼りになるのは個の力だ。現代サッカーはどんどんプレースピードが早まってきている。ボールを見て、顔を上げて周りを見て、もう一度ボールを見た瞬間には、すでに状況が変わってしまうほどだ。コートの狭いフットサルではもっと素早い判断が求められる。そこで大事なのは再現性、如何なるときでも同じ質のプレーができることである。こればかりはコツコツと磨いていくしかない。
今回はサッカーを取り上げたが、かつての自分へのフィードバックは他のことにも展開できそうだ。下記は「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの父であるオットー・フランクの言葉である。彼が言うと言葉の重みは一段と増すのだが。

To build a future, you have to know the past.

 

2018.04.08 T.Y.

 

次回はテーマ【デパート】