リロングウェのマーケット
テーマ【リロングウェのマーケット】
今日の花
テーマ【今日の花】
*1:私が手に取ったものとは異なるが、国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧可能なようだ(江戸名所花暦 - 国立国会図書館デジタルコレクション)。ブログに記載した「冬の部」はコマ番号71より始まる
*2:梵刹は寺を指すので、「このお寺」という意味
*3:それが探す必要もないほどはっきりと目の前に飛び出してくる場合を除いて
最近思うこと
テーマ【優先順位】
1番最初に会社に入った時、新入社員研修で「仕事の10か条」というのを暗唱させられた。この会社の人事が独自に作ったものだが、研修中にひたすら音読させられて、最終日に1人ずつ前に立って発表した気がする。この「仕事の10か条」、今ではひとつしか覚えていない一方で、「第2条、仕事の優先順位をつける」だけはなぜか今も鮮明に覚えている。
あいにく私たちの多くは複数の業務をこなすことが求められる。そのため、仕事に取り掛かる前に優先順位をつけるというのはよくあることだ。ただ、優先順位をつけることに慎重になりすぎているケースも散見する。仕事を効率よく進めるための手段だったのに、いつのまにか優先順位をつけることが目的そのものになってしまっている。そういった会議に、いくつか心当たりがある。
例えば、映画館に来て、どの映画を見ようか選ぶときに、その映画を見ることがいかに有益かを納得いくまで延々と議論しているような状態。見たい映画を決めたら、次はどの席で見たらいいかを検討しましょうなんて。気が付いたら、上映時間を過ぎちゃって見れませんでしたみたいな。そうやって費やした10分なり20分の時間こそが一番もったいないと思うのだが。
PDCAサイクルという言葉があるが、この場合「Plan」のことばかり考えていて、その先の「Do」に繋がっていない。いくらホームページやら予告編やらの情報を集めて頭で考えたって限界がある。それよりは、いろいろな映画を見て数をこなしたほうがいい。見ていくうちに「自分はこういう映画が好きなんだな」とか「このタイプの映画は映画館で見るべきだな」とか嗜好がつかみやすくなるので、次に映画館に行ったときに選択するのが早くなる。準備さえ出来ていれば、決断に時間はかからない。その準備は、外から得た情報ではなく、個人の経験というデータベースこそが役に立つ。
私自身が頭で考えることをあまり得意としてないこともあるのだが、自分の肌で感じたことが次の疑問や行動につながることは往々にしてよくある。優先順位を付けることに躍起になっているくらいなら、とりあえずできることからやってみる。早かれ遅かれ、それらのタスクは全部やらなければいけないのだから。「迷ったら動く方を選べ」である。
2019.01.12 T.Y.
思い出の一枚
テーマ【思い出の一枚】
アウシュビッツ強制収容所
テーマ【冬休み】
年始はアウシュビッツ強制収容所に行ってきた。それなりに心打たれたので、忘れないうちに感じたことをここに記す。
アウシュビッツは元々はドイツに反対したポーランド人を収容する場所だった。第一次世界大戦の賠償金に世界大恐慌が重なりダブルのストレスを追ったドイツはヒトラー政権発足後、ポーランドを侵攻。これが第二次世界大戦を引き起こす。最初はポーランド中のエリートを政治犯として刑務所へ送りこんでいたが、入りきらなくなったのでアウシュビッツ強制収容所を作った。のちにドイツがヨーロッパ中を占領していく中で、アウシュビッツでは多くのユダヤ人を虐殺することになる。
遺品や展示された資料から、強制収容所のなかの過酷な生活の一部を知ることができた。髪の毛を絨毯にしていたが、残った大量の髪が展示されていた。他にもメガネや靴、カバンなどの遺品も数え切れないほど展示されていた。義足義手が多く残っているのは、第一次世界大戦で負傷した影響だという。
建物も残されていて、レンガ作りや木造の小屋が広大な土地に、規則正しく建てられていた。そのいくつかに入ったが、およそ人が生活が出来るような場所ではなかった。しかし、そもそも75%のユダヤ人は収容所すら入らず、連行された途端にガス室に送り込まれて犠牲になっていた。この事実は自分にとっての一番の衝撃であって、決して忘れてはいけないと思った。
今回のガイドは日本人の方にお願いした。ガイドの方は説明をする際、徴用工をよく例に挙げてくれた。アウシュビッツの強制労働との共通点や相違点を通じて、私たちにこの問題ついて考えるきっかけをつくってくれた。博物館内に200人ほどいるガイドさんは、一部遺族の方もおられるが、実際に経験している人たちではない。「アウシュビッツで起きたことは、二度と起こしてはならない」という強いメッセージを、次の世代にどのように伝えるか。そのことについて、各ガイドさんはそれぞれ工夫を重ねながら案内をしている。
アウシュビッツでの出来事を他人ごとから自分ごとに捉えられたことは、今回の訪問での大きな成果である。人類史の本なんかを読んでいても、歴史的に他者を排除する習性を人間は持っていて、受け入れるよりも追い出す方が簡単だという。また、当事者になってしまうと、自分の立場以外のことを考えることは非常に難しい。ただ、昨今の急速なグローバル化によって、文化の違う人たちとの共存は避けられないし、大なり小なり似たような問題は必ず自分の身に降りかかる。その時に、中身を精査せずに多数派に入ろうとするような傍観者にならないよう、過去の歴史を学んでおく必要があると感じた。
2019.01.05 T.Y.
2019年の抱負
ベローチェにて
テーマ【総括と抱負】
2018年を振り返ると、色々とチャレンジをした気がする。5月にはスペイン巡礼でサリアから114km歩いた。7月には屋久島でオープンウォーターを1km完泳した。8月には人生初のアフリカでモロッコに行ったし、そのあとはウクレレの発表会に向けて練習に力を入れた。発表会終わった翌週には、六甲全山縦走大会に参加して56kmを須磨浦公園から宝塚までひたすら歩いた。また、本も50冊ほど読んだ。
面白そうだと思ったら、とりあえず手を出して飛び込んだ結果、今年は実に様々なことをやってきた。その中でぼんやりと感じたのは、「自分に課して成し遂げること、他人に与えて貢献すること」が、自分の生きる喜びになるのではないかということだ。前述したように、私が2018年で記憶に残ったものは、いつもより少し頑張ることで達成感を得たものだ。「自分に課して成し遂げる」方はこのまま継続していき、2019年は後者の「他人に与えて貢献する」方にも力を入れていきたい。
今日はこのブログをやっている相方と、一緒に公園でサッカーをした。私は経験者で指導の資格を持っているのだが、まだ初心者の相方に、蹴り方の基本的なコツを教えながらパス交換をしたら、みるみる上手くなっていった。
それと、2月に友人の結婚式のお手伝いを頼まれている。詳細はここでは差し控えるが、内容的に今までの人生経験を生かすことができるはず。あくまで主役は新郎新婦だということは忘れずに、自分は花を添えるカタチで、彼らが立派に結婚式を挙げることができたらいいなと思う。
相手が喜んでくれると、当然だがこちらも嬉しくなる。また、伝える為には、そのことについてより深く学んでおく必要もあるので、自分の成長にも繋がる。このように、まずは身近な相手に対して自分の持っている知識を活用してあげたい。
最終的には、自分の持つ知識やイメージを、言葉という手段を介在して、名前も知らない相手にも伝えられたらもっといいなと思う。その領域に達するためには、アウトプットの量と質が圧倒的に足りていない。そこで2018年で唯一の心残りである、このブログをもっと有効に活用することも2019年の抱負にしたい。
2019年は毎週を目標に、最低でも30回は投稿できれば。まずは思ったことを書くという習慣付けをすることから。例えば毎週60分を「ブログの時間」と称して、カフェに行って集中して書いてみるのもいいかもしれない。早速、今もカフェで相方を目の前にしてこのブログを書いている。周りからは異様な光景かもしれないが、お互いかなり集中した良い状態でここまで40分が経過した。相方がいるおかげでモチベーションになっている部分はかなり大きい。
カフェで書きながら思ったこととして、ブログ更新は「自分に課す」ことにも「他人に与える」ことにも通ずるものがありそうだ。そうやってブログを更新していきながら、自分の思ったことや伝えたいことを発信するスキルを磨いていきたい。いまのこの集中力を忘れずに、この「ふたりブログ」が飛躍できる年になれたらいいなと思う。
2018.12.30 T.Y