ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

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テーマ【最近読んだ本】

 

「仕事論」という本を読んだ。「水曜どうでしょう」というテレビ番組を作ったディレクター2人の対談本である。「水曜どうでしょう」は北海道ローカルで20年以上前に放送された番組にも関わらず、いまでも全国的にファンがいて、番組DVDの売上が450万枚という驚異的なコンテンツである。「仕事論」には、そんなTVディレクターとして十分すぎる結果を残した2人の、仕事についての考え方が盛り込まれていて非常に興味深かった。対談を読んでいると、彼らは主体的に働くことや現場最前線で考えることをとくに重視しているように思えた。それは嬉野Dの「現場で働く人間が意志を持って働きやすい環境を勝手につくっていけば、そして一人ひとりが自分の頭で考えて仕事を楽しいものにしていこうと判断すれば、いつか会社全体の雰囲気も良くなっていく。」という一文にも集約されている。

わたくしごとになるが、最近仕事で頼まれたり手助けする事が増えた。「頼まれごとは試されごと」を仕事のモットーにしているので、それが自分の業務と関係ないことでもなるべく応えようと心がけている。たしかに組織である以上、担当と責任区分が存在するのはわかる。しかし、「それは私の担当ではありません」と決まり文句で逃げるのは個人的に好まない。代わりにその状況で考えるのは「この人はなぜ自分に頼んだのだろう」ということ。もし私に聞くことが間違いであっても、相手のわかっていない点はどこにあるかを探りたい。それが今の仕事を進める上では直接関係ないことかもしれない。しかし経験則で言えば、それを知っておいても損はなく、むしろどこかで役に立ったりする場合もある。

「仕事論」の最後はこう締めくくられている。「自分の本性に従って生きはじめると、自分が成果を出すために、やらねばならないことがどんどん具体的に思い付けるようになる。だから、自由を感じるんじゃないのかなと、私は思うのです。」本性を磨くことは忘れずに、いつも自分の気持ちには正直でありたい。


※タイトルはqueenの同曲名から。サビの歌詞にインスパイアされて付けました。

 

2019.02.23 T.Y.