ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

ニュースを追う

テーマ【ニュース】

 

 4ヶ月ほど、情報セキュリティに関するニュースをキュレートしているtwitterアカウントを追いかけて、 ぼんやりと感じたことがあるので言葉にしてみようと思う。それは、知識によって理解できるものが増える、ということ。大胆に言い換えると、「理解力は知識量」だ。
 私見だが、知識というのは大きく二分できる気がしていて、「それ自体"使える"もの」、「 物事の"理解の助け"になるもの」があると思っている(もちろん、どちらにも当てはまらないものもあると思うが)。"使える"と言っているのは、言葉通りの 意味で、例えばおいしいコーヒーの淹れ方とか、分かりやすい文章の書き方とかのこと。実際に繰り返し試して、修得して、そうして"知識"から"技術"にしていくようなもの。一方で"理解の助け"というのは、 例えば「それってあれと同じような話?」とか、「あの事例とは逆なんだね」とか、そういった考え方のこと。元々持っている知識との比較によって、新しい物事を理解しやすくなることがあると思う。ニュースで得られるのは、こういった、理解のための道具としての知識だと思う。
 道具が増えると、理解できる情報が増える。多くの情報を取り入れて、それぞれを比較することで出来上がった体系的な知識、それが理解力に直結するのではないだろうか。つまり日々の小さな知識の積み重ねが、間接的に"使える"知識/技術を修得する際に役立つのではないか。
 しばしば言われる「新聞を読みなさい」といった類いの垂訓に、ようやく 府に落ちる理屈を見つけた気がする。今後も引き続きニュースをチェックしよう。無駄な知識などないって、ホームズも言ってたし*1

 

 

2019.02.01 T.N.

 

*1:およそどんな知識でも、有用ではないということはないんだ。(「恐怖の谷」より)