ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

障がい者サッカー

テーマ【研修】

 

この週末は障がい者サッカーの研修会に参加した。そのことを備忘録として書く。

今は特段サッカーの指導をしているわけでもないが、サッカーとフットサルの指導者資格は持っていて、元々日本サッカーへの関心は高い。また、ブラインドサッカー日本代表の方の講演会を聴いたり、周りで障がい者サッカーの支援をされている方がいたりして、障がい者サッカーにも興味を持っていた。同じサッカーといえども、障がい者サッカーについては知らない部分が多いので、新たな気付きや学びが得られたらと思い今回参加した。

研修は2日間にかけて行われ、内容は講義と実技が半分半分だった。

講義では、一方方向ではなく対話形式で行われたのが印象的であった。最初は、なぜサッカーをするのかについて、グループで理由を書き出し、次になぜ障がい者はサッカーするのかについて、同じように書き出した。そこでふたつを見比べると、ほとんど同じだということを再認識した。さらにそこから発展させて、サッカーをする理由や目的は、テクニカル、フィジカル、心理、社会の4側面に分類できることを学んだ。その他にもいくつかグループディスカッションを通じて自由に意見を出し合った。

実技では、1日目はインストラクターがコーチになって、健常者の中に障がい者をどう巻き込むかのトレーニングをいくつか行った。「サッカーでサッカーを学ぶ」という試みは新鮮だった。2日目はグループごとにプランニングの課題が与えられた。実際に自分たちでトレーニングをオーガナイズして、コーチ役になって実践することによって、難しさや課題が浮き彫りになった。例えば、聴覚障害のある選手がいる場合は、選手の真正面に立ってトレーニングの説明をしてあげたり、ホワイトボードを使ったりして褒めてあげたりとか、そういった配慮が必要であった。

2日間の研修を通じて、個々の相手に合わせた対応をすることにより、サッカーはどなたでも楽しめることがわかった。障がい者という観点でいえば、安全についてはより一層の配慮は求められるだろう。しかし、あくまでもサッカーの技術を教えるという本質は変えずに。障がい者に遠慮するのではなく、全員が積極的に取り組めることが大切である。

また、健常者にも障がい者にも当てはまる共通項というのは、サッカーの本質なのではないかと感じた。たとえば、サッカーをする理由は「楽しいから」「勝ちたいから」「上手くなりたいから」ということに変わりはない。指導においても、基本的なコミュニケーションスキルが必要なのはどちらにも言えることである。

サッカーを通じて障がい者QOLを高めていく活動には、これからも関わっていきたい。

 

2018.10.21 T.Y.