ふたりブログ

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アフリカ旅行

テーマ【アフリカ旅行】

 

 夏休み、世界最貧国のひとつ、マラウイ共和国に行ってきた。旅行記としては、体験した色々のことを書くべきだが、それは友人への土産話にするとして、このブログでは、もう少し個人的な事を書こうと思う。

 高校生のときにボスニアへ行って以来、海外旅行はほぼ10年ぶりだ。どちらも現地にツテがあってのことだけど、成田を出て現地に到着するまでは自分一人。前回・今回共に日本からの直行便はないので、異国で乗り換えをすることになる。人生2度目の"飛行機乗り換え"である今回も非常に緊張したが、何故だか高校時代とは少し違った、不安に似た感覚があった。この不安のような気持ちは現地に着いてからも消えず、その正体は何なのか、旅行中に考えていた。幸い8月のマラウイの夜は長く、かつ日が暮れると外に出られない*1ため、考える時間はたくさんあった。

 考えた末の結論は、"もう甘えちゃいけない"という気持ちがあったこと。高校時代は、いわばまだ子どもだった。わからないこと、できないことは現地の人に助けてもらえばいいと思っていたし、事実みなそうしてくれた。買いたいものは指で選んで、「これ欲しいんですけど」と日本語で伝えて笑顔。道に迷ったら地図を広げて行きたいところを指差して、笑顔。助けてもらったら、「ありがとう。Thank you 」で笑顔。言葉は通じなくともなんとかなる。それは経験した事実だし、語学を理由に海外旅行へ二の足を踏んでしまうタイプの人には声を大にして伝えたい。しかし、である。

 しかし、もう大人だ。興味を持って訪ねた国で、現地の言葉を全く話せないのはリスペクトが欠けていないか、"どうにかなる"という程度で満足なのか、本当は伝えたいことがあるんじゃないか、相手の言ってることを理解したいんじゃないか……そんな想いのせいで、大人になってからの方が不安を感じる、ということになったのだと思う。今回の経験をよいきっかけに、世界の共通語たる英語を学びなおして、もう一度海外旅行に行きたいものである。今度は、自信を持って。

 

 

2018.09.09 T.N.

 

*1:治安の問題もあるが、それ以上にマラリアを媒介するシマダラカの活動時間になることと、街灯がないので暗くて何もできない、という理由が大きい