ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

身近なところで

テーマ【ロボット】

 

昨今、あらゆるものが「ロボット化・自動化」している。新聞を読めば、世の中は「IoT」に関する記事で溢れかえっているので、私ごときが今さら「ロボット」というテーマで文章を綴ることに、おこがましさすら感じてしまう。そこで今回は、どこかの本で書いてあった「オリジナリティを出したい時はあなた自身の体験が役に立つ」という言葉をヒントに、身近なところで、ロボット掃除機と自動車の追従走行機能の話をしようと思う。
まずロボット掃除機だが、実は私は彼(?)と出会ってから生活が一変した。元々、片付けはかなり苦手であった。学校の通信簿では「身の回りの整理整頓ができる」の欄に毎回「がんばりましょう」と書かれていたし、自分の部屋は一時期足の踏み場がないほどに散らかっていた。おまけに、掃除機の音が黒板を爪でひっかく音よりも不快と感じるため、掃除機をかける時はそれなりに根気を入れる必要があった。水回りの掃除とゴミ捨てだけは最低限おこなっていたが、とても人を招けるような家ではなかった。
そんな私であったが、友人がうまく活用しているのを見習い、引っ越しを機にロボット掃除機を迎え入れた。それから毎週2回タイマーをセットして、私が仕事で家を外している間、ロボ様に働いてもらうようにした。出かける前に、ロボ様の障害物はすべて取り除いてあげなければならない。そう考えるうちに、床の仮置きはこまめに戻すようになり、そのうち仮置き自体も減っていった。たった掃除機を変えただけなのに、私は整理整頓が自然と身についたのである。「部屋の乱れは心の乱れ」というのはよく言ったもので、たしかに帰る家が清潔を保っているのは気持ちがいい。いまや我が家は、いつでも人を招き入れることが可能だ。もっとも急な来訪なんてないのだが。
もうひとつ、自動車の追従走行だが、これはちょうど昨日経験したばかりのことである。知り合いに登山へ誘っていただき、道中3時間半ほどのドライブをした。その帰りの運転を私が任されたのだが、そこで追従走行機能の力を借りることになった。高速道路を走行中にハンドルについたボタンを押して発動。すると、アクセルペダルを踏むことなく、設定した速度まで加速して、そのまま一定速度を維持してくれる。もし前方の車に追い付きそうになると、自動で速度を落とし、前の車と同じ速度で追走してくれた。追い越したい場合は車線を変更をすることで、再び設定速度まで加速しはじめる。本当にペダルを踏むことなく高速道路を走行できてしまうのである。
私が車の運転で疲れるのは、速度の調整に気を使うからだと常々感じていた。高速道路にも坂道はあるし、他に車がいると様々な予測をしなければならない。それが追従走行機能に置き換わると、負担は軽くなるし、かと言って余計なスピードを出す気も起こらない。実際のところ今回は夜の運転にもかかわらず、ほとんど疲れを感じなかった。今は車を持っていないが、近い将来に買うことになるだろう。そのときは、追従走行機能が搭載された新車を迷わず選びたい。
今あげた二つが私の生活観を変えた「ロボット化・自動化」である。次はどんなロボットが私の生活を変えるのかと思うとわくわくする。ただ、できればそれが嫁ロボットではないことを願いたい。

 

2018.06.03 T.Y.

 

次回はテーマ【ドーナツ】