ふたりブログ

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オススメの映画

テーマ【オススメの映画】

 

 ブルースブラザーズ(1980 米)は楽しい映画だ。

 きっと全てのブルースブラザーズファンが、この映画に芸術的革新性や、社会的意義や、道義的価値や、人生における教訓を見出だしていないだろうと思う。ただただ面白くて、楽しい映画なので、何も気負わずに観られるし、何度でも楽しめる。内容は一言で言えばコメディ・ミュージカル。多くのレジェンドミュージシャンの歌と踊りを見せ場において、物語は、粋なジョークを交ぜつつ、コントのように軽快に進んでいく。その場その場で笑えれば、ストーリーは忘れてもO.K.だ。

 

 ■私的見どころ1:Think

 ストーリーはおおまかに「生まれ育った孤児院の資金難を知る」→「お金を集めるため、散り散りになったメンバーを呼び戻してバンドを再結成」→「クライマックスは満員の観客の前でライヴ」という感じ。これは夫婦で食堂を営んでいた元ギターをバンドに呼び戻そうとした際、その奥さん役のアレサ・フランクリンが「あなたがまたバンドを始めたら私はどうなるの?」と歌い始めるシーン。アレサの歌を聴いたことのない人は是非一度聴いてみて欲しい。あれほどソウルフルで力強い歌声の人は世の中にそうそういないだろうと思う。音楽の素晴らしさはもちろん、映画のワンシーンとしてもイカしている。厨房にいたバイト君(?)がどこから取り出したのか、曲の途中からサックスで参加しているのが最高。テンションがあがったのかカウンターの上でステップを踏みながら吹いているシーンがお気に入り。

 ■私的見どころ2:Everybody needs somebody to love*1

 圧倒的クライマックス、コンサートシーンの名曲がこれ。揃いのスーツに揃いのハット、揃いのサングラスでキメている2人がステップを踏んでるもイカすし、サビで客が全員立ち上がっていくのを見ると、こちらも興奮しすぎて声が出てしまうほど。絶対の自信があるけど、演者もこれを演ってて楽しかったろうなと思う。バックでギターを弾きながら、自然と笑顔がこぼれるマット・マーフィーがイイ!

 とにもかくにも、ブルーズ・ブラザーズは素晴らしい。だって、観ていて楽しいから。

 

 

2018.04.29 T.N.

 

次回はテーマ【逆転】