ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

卒業

テーマ【卒業】

 

 運動不足を卒業したい。

 学生時代には"体育"という素晴らしい教科があって、若者の健康に一役買っていたけれど、大人になった今では能動的に動かない限り、誰も運動するチャンスを与えてくれない。今のところ至って壮健だが、身体は着実に年をとっている。昔より寝つきも寝起きも悪くなったことや、疲れやすくなったこと、たまに運動すると翌々日に筋肉痛がくることを考えると、運動は必要だと思われる。

 そしてまた、美味しい牡蠣をつくるのが豊かな森であるように、健全な精神を作るのは健全な肉体だ。身体のための身体ではない。人生のための身体だから、健康で、その上できれば、柔靭で強靭で典麗な身体が望ましい。

 今までそうでなかったものを、新しく習慣にするというのは難しい。生活習慣にも慣性が働くという。動いているものを加速させるより、動いていないものを動かすほうが難しい。自然、現状維持の力が働いて、行き着く先はいつもの言い訳である……

 "現状維持摩擦"を超えて、重たいボールを転がし始めるエネルギー。今まで自分は"やるべき"という意識と考えていたが、経験上、どうもそうでない気がする。考えてもみれば、『この世にこうでなきゃいけないって事はない』ので、いくら"やるべき"と思っているフリをしても、心の底ではまぁやらなくてもいいかなと感じてしまっている。

 結局、この世で最も強い力は『そうなろうとする万有意思*1』なので、"やるべき"より"やりたい"の方が自分を動かすのに適している。後は自分が"やりたい"ことを知ればいい*2。例えば僕の場合、キャッチボールがしたい。

 習慣的にキャッチボールしてくれる相手はいないので、最近は草野球チームへの参加を検討している。スポーツとしての野球は全くできないが、昨今はサークル活動も多様化しており、非常にヌルい活動をしているチームもあるようだし、そこなら参加できるのではあるまいか。

 入団したあかつきには、運動不足だけでなく、"休日の引きこもり生活"も"非社交的な人格"も合わせて卒業することになりそうだ。良いことは一つの良いことで終わらないことが多い。

 

2018.03.18 T.N.

 

次回はテーマ【数学