ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

パズル

テーマ【パズル】

 

身体を動かすと気持ちがいいように、頭も動かすと気持ちがいい、と思う。そしておそらく、身体を動かすと健康にいいように、頭も動かすと、心の健康に良く作用するだろう、と思う。別に精神の不健康を気にしてのことではないが、少し前からハマっているパズルがある。言葉遊びだ。

きっかけは、日本のhip-hopを聴くようになったこと。歌詞は、フォークやロックのそれよりも、韻にこだわっていることが多い。それを真似てみると、これがなかなか面白い。例えば「パズル(pAzUrU)」に対して「歩く(ArUkU)」が思いつく。言葉を見つけるだけでも楽しいのだけど、歌詞を作ろうとすると、より面白い。つまり、次は「パズル」と「歩く」を繋げる連想ゲームになる。しかも、『「歩く」を動詞活用させてはいけない』という縛り付きだ。雑だけど、一節作ってみると「家から駅までいつも歩く / 頭の中は言葉のパズル」という感じ。

最近は、三文字・四文字の韻が当初より簡単に思いつくようになってきて、もう一段階凝った遊びを考えた。押韻しながら折句*1を入れる、というのに挑戦しているが、これがどうにも難しい。折句というのは簡単に言うと「あいうえお作文」のようなもので、ネット世代には「縦読み」で通じるかもしれない。要は、行頭や行末など、文章のどこかに言葉を織り込むこと。意味が通るものにするだけでも一苦労なのに、文末で必ず"踏む"となるとかなり難しい。「パズル」でやるとしたら、(かなり苦しい出来だけど)「パンがないならお菓子を食べろ? / 頭痛がする。馬鹿王妃は辞めろ / ルイと一緒だ。ギロチンにかけろ」という感じ。

折句に限らず、使ってみたい技法はまだある。しりとりを取り入れても面白そうだし、漢詩の対句も真似られると思う。七五調で縛ってもいいし、季語を必ず入れるというのもいい。「何でもあり」も面白いが、ルールの中でなんとか工夫する、という面白さが遊びの醍醐味だと思う。難しい「縛り」に挑戦することで、楽しみながら頭を使って、心身共に健康でありたい。

 

2018.02.11 T.N.

 

次回はテーマ【醤油