ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

総括

テーマ【総括】

 

・1月

記憶も記録もない。おそらくこの頃 ルイス・ミショーの『ハーレムの闘う本屋』を読む。アメリカ、N.Y.のハーレムで黒人のための本屋を開いた、その人についての本だ。これをきっかけに、社畜と揶揄される立場である自分を省みる。そうして、自由を勝ち取るということについて考え始める。また、そのためには金(を稼ぐ力)が必要だということに気付き始める。

・2月

上野光夫の『起業は1冊のノートから始めなさい』という本を読み、起業ノートを書き始める。何ができるのかを判断するため自分を見直す。今ノートを見返すと、「地に足着いた」言葉がないように感じる。起業計画というより、将来の夢ノートになっている。この歳でこの内容か?と思っても、事実は受け入れるより他ない。同世代より遥かに遅れて、社会と自分の関係を考えている。とはいえ、気付かず死ぬよりずっといい。
 ・3月
梅満開の偕楽園へ行く。これで日本三名園をすべて周ったことになる。また、すぐ近くにある弘道館にて烈公の善政を学ぶ。弘道館は既に来たことがあったが、一部資料を期間公開しており、行った甲斐があった。特に吉田松陰の直筆書が思い出深い。筆に溢れる尋常じゃない力に圧倒された。
起業ノートは少し具体的になる。この時期に、「金をもらった経験」(入社以来担当した仕事の所感)をまとめている。
・4月
鶴見の総持寺へ参る。実家の宗派(曹洞宗)の総本山で、宗教心は薄くとも不思議と気合の入る旅だった。お堅い禅宗のため、特に観光して楽しいところはなかったが、便所には思い出がある。「はきものをそろえると心もそろう」、と張り紙がしてあり、実際、便所サンダルはパリッと揃っていた。心が整う気持ちになった。人生、極意は看脚下である。
起業ノートに進捗なし。
・5月
意識を高く持とうと日記を始める。世間はテロ等準備罪でてんやわんや。政治に関心を持つ。小学生の頃から微塵も興味がなかった、政治・経済などの「社会科」を少しずつ知るようになる。この頃からニュースをチェックするようになる。社会と自分の関係を考えるようになって、仕事の出来もよくなった気がする。組織の中で自分はどうあった方が良いのか、この仕事は何のためにするのか。今までが意識低すぎた気もするけれど、今更だろうと、気付かず過ごすよりずっとマシだ。
GWに、前から行きたかった足利フラワーパークへ。見事。藤の季節になったらまた行きたいと思えるところだった。
・6月
転職をしようと思い立ったり、そもそも人生を懸けて何をしたいのかと思い悩んだり、色々とまとまらないまま起業ノートのページが埋まる。2冊目突入。
とりあえずやりたいことをやろう、と思って近くの土手へ虫の音を録音しに行くが、夕暮れ時は虫が鳴いていないことを知る。初夏、虫と蛙は正午を待たずに鳴き止む。たぶん、暑くて鳴きたくなくなるんだろうと思う。採音マニアはAMに動け。
・7月
この頃、起業ノートが思うように進まなくなり、意識の低い日々が始まる。日記に「Youtubeを楽しみに生きる独り身のサラリーマン」という言葉がある。客観的に自分を見る、というのは成功への第一歩だ。二歩目が重くて繰り出せないが。
平塚の七夕祭りを観る。小さな女の子が書いたであろう短冊に「ぼんぼんりぼんになりたい」というものがあった。我々は、いつから自由に未来を期待できなくなったのか。
・8月
夏季休暇に関西旅行。まず琵琶湖、そして大阪、神戸。
大阪で旧い友達と会う。夜遅くまで話した結果、ブログをはじめることになる。今ざっと読み返すと、このブログがなければ得られなかったもの、は確かにあると思う。それは役に立つようには思えないし、人生を物質面の反対側から豊かにする、という点で教養と言えなくもない。初心忘るべからず、と意識せず、求めていたものになっているのではないか、と思う。質はもちろん、まだまだと感じるが。
・9月
社会人が当然のようにしていることを自分もするようになる。まず、クレジットカードを使うようになる。そしてスマホを買う。スマホのおかげで、外出先で終電の時間が確認できるようになる。おそらく、もっと有用な使い方もあると思うが、現状は特に活用できていない。とはいえ、これだけでも、進歩なし・変化なしの年ではなかったように思う。ガラケーからスマホへの移行は、技術革新と言って差し支えない。
・10月
結婚した友人を訪ねる。日光へ行ってキャッチボールをする。結婚したとはいえ、子供ができるまでならば、暇を作ることも可能とのこと。良い話を聞いた、また遊びに行こう。
意識の低い日々が続く。日記の内容も薄くなってきている。
・11月
飯能で紅葉を楽しむ。標高271mの多峯主山に登る。
・12月
1年を振り返る。今書いたことを見返すと、絵に描いたような竜頭蛇尾。年初の想いでは、今頃、起業独立して新しい人生が始まっているのではなかったか。とはいえ、何より、健康体での年越しに感謝だ。反省点および改善点は一つに絞ろう。持ち越しの課題は多すぎても手に負えない。
 
・総括
このブログを書いているもう一人が、昔言っていたのをよく覚えているが、生活には軸が必要だ。1月中に何か趣味を持とうと思う。季節を問わずにできることで、来年の今日、その進捗を披露できるようなやつ。
 

2017.12.31 T.N.

 

次回はテーマ【抱負