ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

おあしす運動

テーマ【オアシス】

 

会社で一時期おあしす運動というのが盛んだったことがある。「おはようございます、ありがとうございます、失礼します、すみません」とそれぞれの頭文字とって付けられた、要するに挨拶を心がけるスローガンである。毎日終業時に各々で振り返るのだが、こういう活動は往々にして形骸化しやすい。案の定、今この運動は立ち消えになっている。本当にやるべきことが増えたためなのだろうが、建前の上では、挨拶が浸透した裏返しだという解釈で捉えておこう。
挨拶というのは人に求められてするものでもないし、マニュアルに書かれているからするものでもない。自発的に出るものだと思っているし、それを私は心がけている。例えばコンビニに行った時もそうだ。レジの店員に商品を渡すときに「お願いします」、お釣りとレシートを受け取るときに「ありがとう」と返す。販売のアルバイトをしていた時にお客さんから言われて嬉しかったので、私も習慣付けるようにした。見知らぬ人とのやり取りにおいて、挨拶は緩衝材の役割をしてくれるような気がする。
飲食店やサービス業を中心にいわゆるブラック企業が横行しているが、それは「消費者」が「より少ないお金で過剰なサービス」を求めてくるからだ、という事を本で読んだ。この著者は別の講演で、私たちは働いている人に対して感謝の気持ちが足りていないことを説いている。その上で、働くことが好きになれるように、働くことを誇りに思えるようになればいい、そのためにはみんなが「ありがとう」を伝えればいい。こんな内容だったが、まさにその通りだと思う。良い消費者が良い生産者を生み出す。
ちょうど昨日フットサルの大会に参加したのだが、ひとりどうしてもフェアプレーに欠けるチームメイトがいた。無論うちのチームの試合は結構ギスギスした展開が多かったが、彼は相手チームだけでなく、試合をコントロール出来ていなかったと審判も非難していた。審判のせいにすること自体ナンセンスだし、そもそもスポーツは対戦相手があってこそ成り立つのだから、お手合わせをしてくれた相手チームに「ありがとう」くらいの気持ちがあってもいいと思う。
思う事があったからか、ここまでつらつらと書いてしまった。今回も乱文拙文を最後まで読んでくださりどうもありがとうございます。

 

2017.11.12 T.Y.

次回はテーマ【風】