ふたりブログ

毎回とあるテーマでつづります

愛用品

テーマ【愛用品】

 

「靴をみればその人がどんな人かわかるって、ママが言ってた。どこへ行くのか。どこにいたのか」

一字一句合っている自信はないけれど、名画『フォレストガンプ』にこんな言葉があった。私の記憶が正しければこれは物語の導入部分の台詞で、さして重要ではないのだけど、個人的にこの台詞が非常に印象に残っているせいか、愛用品と聞いたら、まず真っ先に靴が思いついた。事実かどうかはともかく、「靴が変わると歩む人生が変わる」と信じているのである。

さて、今現在どんな靴でどんな人生を 歩んでいるのか省みてみると、私には主に2種類の人生があるようだ。

通勤用は革靴で、名前が気に入っている。[texcy luxe]だ。後ろの「リュクス」はなんだかわからないが、「テクシー」の方は知っている。「てくてく」と「タクシー」をかけた言葉で、徒歩を意味する造語だ。昭和初期にはもう使われなくなったという*1、いわゆる"死語"だが、くだらな過ぎて味がある。タクシーに乗れない貧乏人が「ああ、俺テクシーだから」と強がっているところを想像すると、江戸っ子の"見栄"のようなものを感じて、なんとなく格好良いような気がしてしまう。私は日々そんなテクシーを足に纏い、電車で通勤している。

余談だがまったく「てくてく」感のない[texcy luxe]の宣伝動画*2を見つけたので、興味のある方は是非みてもらいたい。

私用の方はコンバースのスニーカーである。ガレージロックファンである私にとって、"足元はズタボロのコンバース"というのが一つの憧れで、相当ガタがくるまで買い換えない。現在のものは数年前に新調したばっかりで、靴底は磨り減ってきたが、ベロの部分がまだまだ綺麗。これから格好良くなるところである。仕事ばかりであまりこちらを履けていないのも綺麗なままの要因と思う。イイ男になるためにはもっと遊ばないと。

 

どちらもまだ買い替え時ではないけれど、新しい靴を履いて、新しい何かを始めるというのもありかもしれない。

 

2017.10.22 T.N.

 

次回はテーマ【お菓子】