私と手帳とブログと

テーマ【手帳】

手帳を使っている人はどのくらいいるのだろうか。スケジュール管理は今やスマホの方が格段と便利になっている。私もスマホのカレンダー機能を使っていて、航空券や宿などをネット予約した時に送られてくるメールをコピペすれば簡単に予定を追加できるし、予定の変更だって画面上で簡単にできてしまう。

それでも、主にメモ帳代わりに今でも手帳は使っている。仕事では上司の目の前でスマホをいじってメモを取る度胸はまだ私には持ち合わせていないし、また普段の会話の中でイラストや図で何かを示したい時などは手帳に描いたりもする。どちらも日付が重要で、後で見返す時の有効な手がかりになるのである。

学生時代は手帳を、日記を書く目的で使っていた。ただ、就職して工場勤務になると、毎日同じ作業のため代わり映えしない日記に嫌気がさして止めてしまった。その後工場の計画業務を任されるようになると、約75種類の製品を毎月5000台ほど出荷する生産計画を自分の頭で考え、立案した日別計画表を手帳に貼り付けて常に持ち歩いていた。そこに会議や打ち合わせの内容も書いていたし、この時が一番手帳らしい使い方をしていたかもしれない。仕事を変えた今は前述のとおりメモとしての機能が残っているだけである。

本当の「書く」という行為は、感じたことや思ったことを一度頭に取り込み、自分の中で消化したものを記す作業であると思う。これまでの私の手帳の変遷を振り返ると、その「書く」という行為が少しずつ減ってきていることに気がついた。普段の生活でも、SNSで気になったリンクに気の利いたコメントを入れることはよくある。ただ、そのツッコミ自体に意見や考えはないから、結局「自分の脳で消化した」アウトプットにはなっていない気がする。

「書く」という行為に対して、手帳に置き換わるのは、このブログになるだろうか。たしかにこのブログでは「書く」ことに主眼を置いている。今はまだ始めたばかりなので、うまく書けなくて落ち込むことが多いが、これから次第に、自分の中で色々考えて、葛藤して、試行錯誤して、といった「書く」行為を少しずつ楽しんでいけたらいいなと思う。今後も継続していきたい。

2017.09.17 T.Y.

次回はテーマ【掃除】